トレンド考察(2021年6月)
超速グランプリのAクラスでよく見かける、流行の組み合わせ方を考察していきます。
今月の注目ポイント †
- シーズン69~70
FMマシンが大活躍 - シーズン71~72
スピードが落ちるセクションを逆利用 - シーズン73~74
バランス調整前の高速セッティング集大成
シーズン69~70(5月19日~6月2日) †
ドラゴンダイブサーキット †
ドラゴンジャンプとショートスロープが待ち受けるサーキット
セッティング †
ストレートが多いものの、ドラゴンジャンプやショートスロープなどのコースアウトする可能性が高いこのサーキットでは、スキル“ブレーキ減速”が必要でした。
そこで最高速度を大幅に高めたうえで、(S)紅い閃光や(S)エアブレーキなどの、ブレーキ減速の効果が上がるボディ特性を使って速度を抑えることでタイムを出していくことで好タイムを出せました。
これらのボディ特性を多く伝承されたボディが、ブロッケンギガント・ブラックSPやガンブラスターXTOといったFMマシン。
ショートスロープ後のデジタルコーナー対策で、スタミナ耐久の数値が高いこれらのボディが有効でした。さらに、スタミナ耐久以外の数値も高い、スーパーFM強化シャーシと組み合わせることでタイムを伸ばしていたようです。
代表的なパーツ †
アイコン | パーツ名 | 速 | 力 | 安 | 耐 | 重 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガンブラスターXTO | 20.0 | 10.0 | 10.5 | 65.0 | 16.0 | |
ブロッケンギガント・ブラックSP | 3.0 | 35.0 | 25.5 | 60.0 | 16.0 | |
スーパーFM強化シャーシ(黒/青) | 22.0 | 8.0 | 12.00 | 25.0 | 17.8 |
シーズンタイムランキングTOP100 †
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シーズン71~72(6月2日~6月16日) †
バンクコンボサーキット †
45度バンクやロングストレートが組み合わさったロングサーキット
セッティング †
このサーキットでは、下りのショートスロープからの45度バンクへ進入する際にスピードが出すぎているとコースアウトしやすくなっていました。
しかしそのほかのセクションではコースアウトしにくいためマシンの速度が出しやすく、ショートスロープをリヤステーで減速すると大幅なタイムロスになりました。
そこで使われたのが、芝セクションをあえて対策しないことで減速する方法です。もちろん減速させすぎてもタイムロスとなってしまうため、芝セクションはマシンを軽くすることで減速を抑えられることを利用して、うまく重量を調節していたようです。
そのため、スピードと軽量化を両立させるため、サイクロンマグナムTRFなどの軽量ボディに(S)ドラゴンビートを伝承し、アシスト効果に登場したばかりのスピードUP++などが利用されたようです。
ボディ特性伝承例 †
アイコン | ボディ | ボディ特性 | アシスト効果1 | アシスト効果2 |
---|---|---|---|---|
サイクロンマグナム TRF | (S)ドラゴンビート | スピードUP++ | 節電UP+ | |
ファイターマグナム VFX | (S)ドラゴンビート | スピードUP+ | 節電UP+ |
シーズンタイムランキングTOP100 †
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シーズン73~74(6月16日~6月30日) †
ウォールクライムサーキット †
バンクがポイントの高速サーキット
セッティング †
このサーキットではスピードが落ちるバンクこそあるものの高速サーキットとなっているため、最高速度を高めるセッティングがカギとなっていました。
そのため、ボディ特性には(S)ドラゴンビートや(S)高貴な走りといった、スピードが大幅アップするものを伝承。また、アシスト効果にもスピードUP++とスピードUP+を伝承することで、さらに最高速度を上げていったようです。
そしてボディやホイールはもちろん、アクセサリーやウイングなども軽量のパーツを装着していくなど、ある意味Ver.1.8前の最高速セッティングの集大成的なレースとなりました。
セッティング例 †
カテゴリ | パーツ | 改造項目 | |
---|---|---|---|
ボディ | サイクロンマグナム TRF | 限界軽量化×2 冷却能力向上×4 ボディ補強(コーナー重視)×1 | |
ボディ特性:(S)ドラゴンビート アシスト効果:スピードUP++ アシスト効果:スピードUP+ | |||
モーター | アトミックチューン | 3Vブレークイン (回転数重視)×4 冷却ブレークイン (バランス重視)×4 低電圧ブレークイン(上級)×1 | |
シャーシ | タイプ5強化シャーシ(黒/透明) | 限界軽量化×2 軽量化×4 ねじれ具合加工×1 | |
ギヤ | 3.5:1超速ギア | ギヤフローティング加工×2 ギヤ位置の固定×2 ギヤ慣らし×2 ギヤ慣らし(上級)×1 | |
ホイール | F | 大径強化エアロホイール・フロント | タイヤの固定×6 ホイール貫通(上級)×1 |
R | 大径強化エアロホイール・フロント | タイヤの固定×6 ホイール貫通(上級)×1 | |
タイヤ | F | 大径スーパーハイトスポンジ・フロント | トレッドパターン加工×2 タイヤウォーミングアップ×4 タイヤ真円出し(上級)×1 |
R | 大径スーパーハイトスポンジ・フロント | トレッドパターン加工×2 タイヤウォーミングアップ×4 タイヤ真円出し(上級)×1 | |
ステー | F | スペーサー付(-6)FRP強化マウント・F | 限界軽量化×2 軽量化×4 ネジ締め調整(上級)×1 |
M | ポール付きFRPショート・サイド | 限界軽量化×2 軽量化×4 ネジ締め調整(上級)×1 | |
R | スペーサー付リヤブレーキステー・ソフト | 限界軽量化×2 軽量化×4 ブレーキ減速調整×1 | |
ローラー (上) | F | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 |
M | 13mm低摩擦プラ(ガンメタル) | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
R | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
ローラー (中) | F | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 |
M | 13mm低摩擦プラ(ガンメタル) | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
R | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
ローラー(下) | ― | ― | |
ウイング | 軽量ハイマウント リヤウイング | エアロダウンフォース減少×4 軽量化×2 エアロダウンフォース減少(上級)×1 | |
ウイングローラー | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
スタビライザー | F | ショートスタビ | スタビ摩擦を弱める×4 スタビ摩擦を強める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 |
M | ショートスタビ | スタビ摩擦を弱める×4 スタビ摩擦を強める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 | |
R | ショートスタビ | スタビ摩擦を弱める×4 スタビ摩擦を強める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 | |
ウェイト | F | ― | ― |
R | ― | ― | |
アクセサリー | 強化ピニオンギヤ | ギヤ慣らし×6 ギヤ慣らし(上級)×1 | |
強化中空軽量プロペラシャフト | ギヤ慣らし×6 ギヤ位置の調整×1 | ||
ゴールドターミナル | ターミナル磨き×4 ターミナルチェック×2 ターミナル位置の固定(上級)×1 | ||
モータークーリングシールド | 冷却能力向上×6 限界軽量化×1 |
シーズンタイムランキングTOP100 †
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関連動画 †
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今月の総評 †
6月のグランプリでは、全体的にレーサーたちの持つパーツの知識などがかなり成熟した印象を受けました。
所持しているパーツの有無などによる違いこそあれど、選択するパーツの種類や改造の方向性などはかなり近いものになっていました。
そのためか、どれだけ多くの至高の逸品を作れるかという部分での違いがレース結果を生んでいたように思えます。
しかし7月7日にバランス調整が行われたことで、シーズン76以降ではセッティングに新たな方向性が生まれつつあるようです。とくにここ2カ月ほど研究が進んでいるFMマシンは、さらなる大躍進を遂げているとか。
このバランス調整の結果、これまであまり使われていなかったパーツが思わぬ効果を生み出すこともあるかもしれません。どれだけ早く、このバランスに対応できるかが大事でしょう。
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