注目機体を超・評価!! トールギスF
毎回、気になる機体1体をピックアップし、深く、細かくレビューしていく連載企画です。
※攻略内容は基本的に執筆時点のものです。最新のゲーム内容とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
翼を持った始祖なる機体、奇跡の降臨! †
久しぶりとなる“超・評価シリーズ”第6弾は、2021年最初の流星祭で登場した、トールギスFです。
名前のF(フリューゲル)とはドイツ語で“翼”のことで、見てわかるように、ウイングガンダムゼロによく似た翼(ウイングバインダー)を装備したトールギスになります。
そんなトールギスいたっけ? と、思う人もいるでしょうが、実はこの機体、コミック版『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』で登場した、トールギスの宇宙仕様となっております。
知れば知るほど味わいある機体!! †
OZを抜けたゼクスのため、ハワード博士が改修したもので、背部の大型ウイングバインダーが特徴的。
ちなみにこのウイングバインダーは、その後改修され、ウイングガンダムゼロに移植。
これが、のちのウイングガンダムゼロ(EW)の完成に至る経緯となったわけです。
ちなみに、TV版、OVA版『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』、小説版『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』、コミック版『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』などなど、とにかく関連作品の多い『新機動戦記ガンダムW』シリーズ。
登場MSも同じ名前なのにデザインが異なるなど、やや混乱しがちですが、それもまた作品の奥深さであり、魅力になっています。
その背景を知れば知るほど、世界観の奥深さにハマれると思いますので、ぜひいろいろ調べてみて欲しいです!
▲トールギスはもともと、すべてのモビルスーツの始祖とされる存在。実はすごい奴なんです!
『新機動戦記ガンダムW
Endless Waltz 敗者たちの栄光』とは? †
2010年から、雑誌『ガンダムエース』にて連載されたコミック。
TV版『新機動戦記ガンダムW』をベースに、主にデュオ・マックスウェルの視点から描かれたストーリーが展開。
登場モビルスーツは、カトキハジメ氏によりリファインされているが、これはTV版とまったく同じ存在という設定。それぞれを区別するため、本作では名前のあとに(EW)と表記される。
なお、以前は“ウイングガンダム ゼロカスタム”という表記もあったが、現在は基本的に“ウイングガンダム ゼロ(EW)”で統一されている。
攻撃タイプ初のクリティカルダメージアップ! †
クリティカルが出ると、ダメージ自体が数倍にアップするクリティカルダメージアップ。
アタッカーとして重宝するスキルですが、これまで機動タイプや射撃タイプにやや偏っていました。
そんな強力なスキルを持った機体が、いよいよ攻撃タイプにもやってきました!!
スキル構成 †
スキル1 | 強襲する白翼 Lv.3 | SP | 160 |
---|---|---|---|
敵全体のパラメータアップ効果を打ち消し、2ターン自軍の攻撃力を70%upした後、敵単体に超極大ダメージを与える。このスキルでクリティカルが発生した場合は、2倍ではなく5倍のダメージを与える。 | |||
スキル2 | 敗者が背負いし宿業 Lv.1 | SP | 160 |
2ターン自機の攻撃力と命中力200%upした後、敵単体に絶大ダメージを与える。 |
※★5EXの状態の性能です。
スキルを見ると、強力なアタッカーの多い攻撃タイプのなかにあっても、まさに頂点に君臨する、申し分のない内容になっています。
同系統スキルを持つ機体で最初に登場したサザビーと比べると、スキル1の攻撃力アップ(サザビーは自機50%アップ)は、自軍が対象になり70%とアップ。
バッファー(みんなの攻撃力を上げる係)もできるようになりました。
さらに、スキル2の攻撃力アップ(サザビーは自機100%アップ)も、攻撃力+命中力が200%アップと、すさまじいグレードアップとなっています。
▲ダメージの倍率も、現状最強(特殊開発の機体をのぞく)の“絶大”ダメージと、かなり火力に特化した性能です。
クリティカルがさらに出やすく! †
クリティカルダメージアップの機体で重要なのが、命中力です。
この系統のスキルは、そもそもクリティカルが出ないと意味がありません。
そのクリティカルを安定して出すためには、“命中率(命中力ではありません)”を100%にする必要があるのです。
この機体のスキル2は、命中力が200%も上がるので、最終的な命中率に大きく貢献してくれます。
しかも2ターン継続なので、クリティカルダメージアップの機体としては、群を抜いたアドバンテージとなっているのです。
なお、“命中率”とクリティカルの関係は、サザビーの方で解説しているので、そちらも参照してください。
【4653】のゼクスが絶対欲しい! †
パイロットは、同じ流星祭で登場した【4653】ゼクス・マーキスがベストといえます。
キャラクタースキル †
スキル1 | ライトニング・バロン Lv.2 | 確率 | 90% |
---|---|---|---|
5ターン、敵全体の命中力と回避力が-15% | |||
スキル2 | エース Lv.5 | 確率 | 100% |
攻撃力が21%アップ | |||
スキル3 | コロニーに栄光あれ! Lv.1 | 確率 | 90% |
7ターン全体の攻撃力と命中力と回避力が+20%機体とパイロットが同シリーズで更に+10% | |||
スキル4 | 仮面を捨てた雷光 Lv.1 | 確率 | 100% |
7ターン攻撃力と命中力が+30%機体とパイロットが同シリーズで更に+25% | |||
スキル5 | ダブルブーストβ Lv.1 | 確率 | 100% |
3ターン毎に自機の攻撃力・命中力が+6% |
ゼクス自体、それなりの数はいますし、同一人物であるミリアルド・ピースクラフトやプリベンター・ウインドでも専用パイロット効果は発動します。
しかし、本機の所属シリーズは『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』になるので、以前のゼクスのキャラクタースキルでは、“機体とパイロットが同シリーズなら~”が発動しません。
しかもこのトールギス、所属が“コロニー独立組織”になっています!
これは別に設定ミスではなく、原作では当時(フリューゲル時代)はコロニー独立組織に所属していたのです。
これまでのトールギスは基本的に“OZ”ですし、キャラクタースキルの条件で“所属がOZで~”も発動しません。
このおかげで、キャラクタースキルをフルで活用できるのは、最新の【4653】ゼクス・マーキスのみということになります。
▲逆にいうと、【4653】ゼクス・マーキスは、以前のトールギスとはあまり噛み合わないということになります。
自力での攻撃力アップが強力! †
超改造が前提になりますが、運用はスキル2→1と使っていくことが基本となります。
攻撃力はスキル2で100%、スキル1で70%。
しかもどちらも2ターン継続なので、毎ターン使えば。2ターン目は200+140%(=340%)ということになります。
参考までに、別の機体からの攻撃力アップ、LSのダメージアップがない状態のダメージは、以下のとおり(“強さの果て”のガンダムヴァサーゴ&ガンダムアシュタロンで確認)。
ターン | ダメージ | スキル |
---|---|---|
1ターン目 | スキル2 | |
スキル1 (クリティカル) | ||
2ターン目 | スキル2 | |
スキル1 (クリティカル) |
順調に攻撃力が上がっていくので、自力だけでダメージをぐんぐん上げていけることがわかります。
▲ほかの機体でしっかり攻撃力を引き上げると、100万ダメージの突破も可能です。
攻略戦に挑みましょう! †
第13回攻略戦Phase02では、ボーナス作品に本作が含まれています。
せっかくなので、挑戦してみましょう。
メインの部隊の編成。
同じくボーナスの入るフリーダムガンダム、インフィニットジャスティスガンダムと組ませました。
さらに、ステージ4を突破するため、全体攻撃のできる3機で構成した部隊も用意。
3つのタイプが入り乱れるちぐはぐな部隊ですが、こと全体攻撃では抜群の威力を発揮します。ちなみにこれはステージ4用に常備している部隊です。
まず、ステージ1~3は、SP回復ステージです。
SP回復役(今回はリリーナのクルースキルを使いました)がSPを回復し、あとは通常攻撃で敵を倒してSPを温存します。
ステージ1と2でメイン部隊、ステージ3で全体攻撃部隊のSPを回復しました。
▲ステージ4は、全体攻撃部隊で1ターン突破。今回はストライクフリーダムガンダムにボーナスがあるので、とても楽でした。
▲そしてステージ5。すべてシリーズボーナスがある&フリーダムガンダムでダメージアップが出るなどして、あっさりと1ターン撃破。
▲見事1位を取れました。やはり、シリーズボーナスは偉大です。
今後の活躍に超・期待! †
高難易度、攻略戦、ともに使える超エリートアタッカーというのが全体的な印象。
攻撃力アップ役としても運用でき、まさに評価10点+α(暫定)の、隙のない機体といえるでしょう。
あえて難点をいえば、今回のゼクス・マーキスとのセットが基本ということ。
とはいえ、機体のポテンシャルが高いので、専用パイロットさえ発動すれば、十分活躍することができます。
そして今後も、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』の機体&キャラが増えていくことにに期待。
個人的には、ガンダムデスサイズの“ルーセット装備”や、ガンダムヘビーアームズの“ダムゼルフライ装備”など、各ガンダムの追加装備の登場を希望します!
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