トレンド考察(2021年7月)
超速グランプリのAクラスでよく見かける、流行の組み合わせ方を考察していきます。
今月の注目ポイント †
- シーズン75
2種類の攻略方法 - シーズン76
バランス調整後初のグランプリ - シーズン77~78
基本に立ち返って軽量化
シーズン75(6月30日~7月7日) †
タイフーンジャンプサーキット †
タイフーンドームやショートスロープによる加減速が難しいサーキット
セッティング †
このサーキットでは、ショートスロープからのコーナー進入時にスピードが出ているとコースアウトしやすくなっていたため、減速する必要がありました。
そこで、シーズン71~72のバンクコンボサーキットのように、手前のタイフーンドームを対策せずに、ブレーキとして使う方法が用いるレーサーが多かったようです。
これらを基本としたうえで、レーサーのセッティングには大きく2種類のセッティングに分かれていたようです。
1つは、(S)ドラゴンビートを使ってマシンの速度を上げることで一気に駆け抜けるセッティング。もう1つはコースが長めだったこともあり、節電UP系を複数伝承することで、最後まで速度を落とさずに駆け抜ける方法でした。
ショートスロープ後のコーナーへの進入速度が一定未満であればいいので、最高速度を高めたうえで強めのブレーキをかけるか、ある程度の最高速度で抑えた状態でブレーキをやや弱めにするかで方向性が異なっていたようです。
今回のサーキットではバンクも多く、常にトップスピードで走り続けることは難しかったため、このようにセッティングが分かれたのかもしれません。
ボディ特性伝承例 †
アイコン | ボディ | ボディ特性 | アシスト効果1 | アシスト効果2 |
---|---|---|---|---|
サイクロンマグナム TRF | (S)ドラゴンビート | スピードUP++ | 節電UP+ | |
ア前テアメリカン | (S)節電UP+ | スピードUP++ | 節電UP |
シーズンタイムランキングTOP100 †
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シーズン76(7月7日~7月14日) †
タフネスサーキット †
デジタルコーナーによる減速とストレートが組み合わさったサーキット
セッティング †
シーズン76はVer.1.8になり、レースバランスが大きく変更されてから初めてのグランプリとなりました。その影響はセッティングにもかなり大きく反映されていました。
今回のサーキットでは、ショートスロープからのコーナーという減速しなければいけないセクションの直後に、ループチェンジャーという高速で進入しなければいけないセクションが続いていました。
今までのグランプリでは最高速度を速くした状態でスキル“ブレーキ減速”の数値をかなり高めて、ループチェンジャーをギリギリ通過できる速度に抑える調整が必要でした。
しかし、Ver.1.8ではタイヤ径が大きいほど登り坂で減速されるため、スキル“ブレーキ減速”の数値をこれまでより低くしてもショートスロープ後のコーナーを通過できるほどに減速できるようになっていました。
また、スキル“ブレーキ減速”を持ったリヤステーに、ローラーを2つつけられるスペーサー付のものが登場したこともかなり影響がありました。ローラーを1つ追加するほうが速いか、スペーサーがついていないリヤステーを使って軽量化したほうが速いのかを見極める必要がありそうです。
セッティング例 †
カテゴリ | パーツ | 改造項目 | |
---|---|---|---|
ボディ | ブロッケンギガント・ブラックSP | 限界軽量化×2 軽量化×4 ボディ補強(耐久重視)×1 | |
ボディ特性:(S)ドラゴンビート アシスト効果:スピードUP++ アシスト効果:スピードUP+ | |||
モーター | アトミックチューン | 3Vブレークイン (回転数重視)×4 冷却ブレークイン (バランス重視)×2 低電圧ブレークイン(上級)×1 | |
シャーシ | スーパーFM強化シャーシ(黒/青) | 限界軽量化×2 軽量化×4 超剛性強化×1 | |
ギヤ | 3.5:1 軽量超速ギヤ | ギヤ位置の固定×2 ギヤ慣らし×4 ギヤ慣らし(上級)×1 | |
ホイール | F | 大径強化エアロホイール・フロント | タイヤの固定×6 シャフト受けの面取り(上級)×1 |
R | 大径強化エアロホイール・フロント | タイヤの固定×6 シャフト受けの面取り(上級)×1 | |
タイヤ | F | 大径スーパーハイトスポンジ・フロント | トレッドパターン加工×2 タイヤウォーミングアップ×4 タイヤ真円出し(上級)×1 |
R | 大径スーパーハイトスポンジ・フロント | トレッドパターン加工×2 タイヤクリーニング×4 タイヤ真円出し(上級)×1 | |
ステー | F | スペーサー付(-6)FRP強化マウント・F | 限界軽量化×2 軽量化×4 ネジ締め調整(上級)×1 |
M | ポール付きFRPショート・サイド | 剛性補強×4 ネジ締め調整×2 | |
R | スペーサー付リヤースキッド・ゴムローラー | 限界軽量化×2 軽量化×4 | |
ローラー (上) | F | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 |
M | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
R | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
ローラー (中) | F | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 |
M | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
R | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
ローラー(下) | ― | ― | |
ウイング | 強化スライドダンパー | 軽量化×6 スライドダンパーグリス調整 (デジタル強化)×1 | |
ウイングローラー | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
スタビライザー | F | ハイマウントチューブスタビ | スタビ摩擦を弱める(パワー重視)×4 スタビ摩擦を弱める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 |
M | ハイマウントチューブスタビ | スタビ摩擦を弱める(パワー重視)×4 スタビ摩擦を弱める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 | |
R | ハイマウントチューブスタビ | スタビ摩擦を弱める(パワー重視)×4 スタビ摩擦を弱める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 | |
ウェイト | F | ― | ― |
R | ― | ― | |
アクセサリー | 強化ピニオンギヤ | ギヤ慣らし×6 ギヤ慣らし(上級)×1 | |
フッソコートギヤシャフト | ギヤシャフト固定×2 回転ブレのチェック×4 回転ブレのチェック(上級)×1 | ||
強化中空軽量プロペラシャフト | ギヤ慣らし×6 ギヤ位置の調整×1 | ||
ゴールドターミナルB | ターミナル磨き×4 ターミナルチェック×2 ターミナル位置の固定(上級)×1 | ||
アクセサリー拡張 | ― | ― |
シーズンタイムランキングTOP100 †
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シーズン77~78(7月14日~7月28日) †
パンピングウェーブサーキット †
45度バンクとウェーブが組み合わさったサーキット
セッティング †
このサーキットは45度バンクやウェーブといった減速セクションにうまく対応することで、好タイムが出せました。
これらのセクションでのマシンの減速を抑えるために重要だったのが、マシンの軽量化でした。マシンが軽いほどこれらのセクションで減速しにくく、またコーナーでコースアウトしにくいためにコーナー安定も高める必要がなかったため、低摩擦プラ系のローラーが大活躍でした。
コーナー安定がどれだけ必要になるのかを見極めて、17mmゴム付きアルミベアリングなどのアルミ製ローラーとうまく使い分けることが重要だったということです。
また、このシーズンではスキル“ブレーキ減速”の数値の微調整も行われたようです。このスキルを持ったリヤステーがかなり入手しやすくなったこともあり、例えば同じリヤブレーキステー・ソフトでも、スキル“ブレーキ減速”の数値が無改造の200.000のものと最大まで改造した266.000に加えて、中間の改造を施したものまで用意しやすくなったことが理由でしょう。
そしてもう1つポイントだったのが、消費電力でしょう。コースの長さがやや短めだったため、スキル“節電”を持ったアクセサリーを外して、代わりにパワーの数値が高いものを装着するプレイヤーも多く見られました。
さらに消費電力こそ多くなるものの、スピードが凄くアップするボディ特性の(S)高貴な走りが大活躍。そのうえ、シーズンの途中でアトミックチューンよりも消費電力が多いもののパワーの数値が高いトルクチューン2が実装されたことで、後半のレースではセッティングがかなり変わったレーサーもいたようです。
セッティング例 †
カテゴリ | パーツ | 改造項目 | |
---|---|---|---|
ボディ | ガンブラスター クスコスペシャル | 限界軽量化×2 軽量化×4 ボディ補強(コーナー重視)×1 | |
ボディ特性:(S)高貴な走り アシスト効果:スピードUP++ アシスト効果:スピードUP+ | |||
モーター | アトミックチューン | 3Vブレークイン (回転数重視)×4 冷却ブレークイン (バランス重視)×2 低電圧ブレークイン(上級)×1 | |
シャーシ | スーパーFM強化シャーシ(黒/青) | 限界軽量化×2 軽量化×4 超剛性強化×1 | |
ギヤ | 3.5:1 軽量超速ギヤ | ギヤ位置の固定×2 ギヤ慣らし×4 ギヤ慣らし(上級)×1 | |
ホイール | F | 大径軽量ワンウェイ・フロント | ギヤ精密調整×4 タイヤの固定×2 ホイール貫通(上級)×1 |
R | 大径軽量ワンウェイ・フロント | ギヤ精密調整×4 タイヤの固定×2 ホイール貫通(上級)×1 | |
タイヤ | F | 大径スーパーハイトスポンジ・リヤ | トレッドパターン加工×2 タイヤウォーミングアップ×4 タイヤ真円出し(上級)×1 |
R | 大径スーパーハイトスポンジ・リヤ | トレッドパターン加工×2 タイヤクリーニング×4 タイヤ真円出し(上級)×1 | |
ステー | F | スペーサー付(-6)FRP強化マウント・F | 限界軽量化×2 軽量化×4 ネジ締め調整(上級)×1 |
M | EXサイドガード | 限界軽量化×2 軽量化×4 ネジ締め調整(上級)×1 | |
R | リヤースキッド・ゴムローラー | 限界軽量化×2 軽量化×4 ブレーキ減速調整×1 | |
ローラー (上) | F | 13mm低摩擦プラ(橙) | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 |
M | 13mm低摩擦プラ(橙) | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
R | ― | ― | |
ローラー (中) | F | 13mm低摩擦プラ(橙) | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 |
M | 13mm低摩擦プラ(橙) | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
R | ― | ― | |
ローラー(下) | ― | ― | |
ウイング | 軽量ハイマウント リヤウイング | エアロダウンフォース減少×4 軽量化×2 エアロダウンフォース減少 (上級)×2 | |
ウイングローラー | 17mmゴム付きアルミベアリング | ローラー抵抗抜き×2 ローラー摩擦を弱める×4 ローラー抵抗抜き(上級)×1 | |
スタビライザー | F | ハイマウントチューブスタビ | スタビ摩擦を弱める(パワー重視)×4 スタビ摩擦を弱める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 |
M | ハイマウントチューブスタビ | スタビ摩擦を弱める(パワー重視)×4 スタビ摩擦を弱める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 | |
R | ハイマウントチューブスタビ | スタビ摩擦を弱める(パワー重視)×4 スタビ摩擦を弱める×2 スタビ摩擦を弱める(上級)×1 | |
ウェイト | F | ― | ― |
R | ― | ― | |
アクセサリー | 強化ピニオンギヤ | ギヤ慣らし×6 ギヤ慣らし(上級)×1 | |
フッソコートギヤシャフト | ギヤシャフト固定×2 回転ブレのチェック×4 回転ブレのチェック(上級)×1 | ||
強化中空軽量プロペラシャフト | ギヤ慣らし×6 ギヤ位置の調整×1 | ||
ゴールドターミナルB | ターミナル磨き×4 ターミナルチェック×2 ターミナル位置の固定(上級)×1 | ||
アクセサリー拡張 | ― | ― |
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今月の総評 †
今月からいよいよVer.1.8となり、当然ながらセッティングにも大きな影響を与えていきました。なかでも注目すべきところは、やはりFMマシンの台頭でしょう。
これまでも、基礎スペックが高いスーパーFM強化シャーシがスペーサー付(-6)FRP強化マウント・Fの登場で、一気に躍進してきました。そのうえで今回のバージョンアップで、FM系シャーシにスキル“重心の位置”が追加されたことで、さらなる飛躍を遂げたのです。
まず、このスキルのおかげでジャンプ飛距離が短くなり、ショートスロープで飛び出したあとに着地してからコーナーに進入するため、コースアウトしづらいのが強みです。スキル“ブレーキ減速”と合わせれば、直前まで高速で走れるので、好タイムが出しやすくなっています。
また重心が移動したことで、前輪のタイヤ摩擦の数値が与える影響も大きくなったのもかなりの強みです。その結果、前輪の改造だけでタイヤ摩擦の数値が足りるので、後輪はパワーロスの改造を施してマシンの速度を上げやすくなっています。
そのうえ、ガンブラスター クスコスペシャルというFMマシン用の軽量ボディが登場したこともかなりの追い風になっています。このボディに(S)ドラゴンビートや(S)高貴な走りなどを伝承させることでマシンの最高速度をかなり速くできるようです。
現在グランプリでの上位陣の多くは、FMマシンを使って好タイムを出しています。これまでFMマシンを使っていなかったレーサーのみなさんも、これを機会にFMマシンを手掛けてみるのもいいかもしれません。
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